高校生「有志」チーム運営の難しさ
- hayabusaracing2025
- 6月5日
- 読了時間: 3分

「部活」でもなく、「サークル」でもなく、「クラブ活動」でもない。大人がいないわけでもないが、大人が手伝ってくれるわけでもない、責任の所在は全て高校生にありながらも何かと決定権を全て持っているわけでもないという、絶妙に難しい立ち位置になるのがこの「高校生有志チーム」という存在だ。
「有志」チームとは?
そもそも、高校生の「有志」チームとは何か。
普通の高校生のチームは基本的に学校や何かしらの組織がバックについていて、その責任を取る大人がいて、資金の管理などを管轄する大人もいる。いわゆる「部活」だったり「生徒会」などがこれにあたる。普通のチームであれば基本的には同じ学校の学生が基本的には全員である。
それに対し有志チームというのは、何かしらの理由で学校でできないとなった時にある意味「勝手にやろう」と言い出して色々な学校から人を集めてきて作るチームである。責任の所在は高校生本人とリーダーの保護者に基本的には委ねられるが、もちろん高校生だけでは銀行口座も開けないので何もできない:そのため基本的に何かしらの大人の力が必要である。保護者であることが多いが、他の企業やNPO法人、メンターのこともある。
上の一段落から分かるように、この時点で責任や決定権の所在は非常にわかりにくく、そもそも大人から何も言われない中で高校生だけでチームを運営するということが、本当に難しい。
チーム運営における難しさは?
高校生有志チーム運営における一番難しい点は間違いなく「モチベーション管理」の一言に尽きる。というのも、大人に何かを頼まれるのと、高校生同士でこれをやると決めるのは非常に難しい。何かしらの報酬を得られるのであれば別であるが、「とりあえずなんかやってみたい」と入ってきたメンバーに対して仕事を割り振るのは本当に難しい。
というのも、高校生には「責任」という2文字は基本的にないものである。大人になれば何かしらあるのかもしれないが、少なくとも高校生のうちは「誰かに言われてやる」以外のことは基本的に遊びなことが多く、自主的に責任を持って仕事をするなんて高校生には本当に前代未聞なことです。
我々のチームは不思議となぜか責任感を持って入ってくれたメンバーがほとんどなので、仕事を定例で振って、期限になれば仕事をして戻ってくるので、本当に助かっているのですが、他に所属しているチームだとそれがうまくいってなかったり、急に仕事をせずに消えたりと、無責任と言いたいところですが、高校生なのでしょうがないのでは、という意見は強いです。
円滑なチーム運営のために
いまだに解消できていない問題もチームの中に多く存在はしますが、円滑なチーム運営のために必要なのは「信頼関係」というよりも、「信頼する力」が大切だと感じます。というのも、仕事を任せるときに彼の能力に見合った仕事を100%信頼して仕事を渡すというのが最も大切だと感じます。というのも、信頼される喜びというのが何かしら必ずあるはずで、それが自分の得意分野と重なることで力を発揮されるという、いわゆる適材適所というものが大事だと考えています。
もちろんそれではできない仕事もあるので、そのためには自信を持ってもらったチームメイトに仕事を頼むか、あるいはリーダー・プロマネがこのタスクを行うというのが我々リーダーの役割だと思います。
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